佐々木亮『やっぱり宇宙はすごい』(SB新書)

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「本を語る、人と繋がる」をテーマに、札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログやSNS、ポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回ご紹介するのは、佐々木亮『やっぱり宇宙はすごい』(SB新書)です。

著者の佐々木亮さんは元NASAの研究員であり、現在はデータサイエンティストとして活動されています。

Podcastキャスト番組『佐々木亮の宇宙ばなし』で毎日宇宙に関するトピックを発信されています。

ポッドキャスト内で本を出版される話をされており、興味をもっていました。

印象としては話すのがお上手な方なので文章がとても読みやすかったです。

 

判型が新書ということなので知識ゼロの段階からでも読み始めることができる印象を受けました。

それでありながら、最新の研究も織り交ぜて書かれているのである程度知識がある人にも楽しめる一冊ではないかと思います。

 

全5章で構成されていますが、話は独立していますのでどこからでも楽しむことができます。

私が特に印象に残ったのは第4章の生命体に関する話でした。

今までは研究が進んでいるようでありながら地球外生命体に出会うことができていないのがなんとも不思議な感覚がありました。

でもよくよく考えてみれば、地球の衛星である月や隣の惑星である火星に水があったかもしれないことが研究の対象になっている段階ということは、今でも生命に関する研究の位置はそういうことなのだろうと納得しました。

また、何光年先かに地球と同じような環境の星が見つかったとしても、光の速度でそれだけの距離ということは実際にそこに住んでいる生き物がいたとしてもなかなか発見にはならないのだろうと思いました。

 

ちなみに佐々木さんは現在も宇宙に関する仕事を直接しているわけではありません。

あとがきに研究者としてずっと続けることは難しいと考え天文学者を本職にすることは諦めたとのことです。

それでもこうして毎日宇宙に関することをPodcastで発信して、本という形にもなりました。

好きなことを仕事にすることのひとつの形を佐々木さんが見せてくれているなと感じました。

これからもPodcastも楽しんで聴いていきたいと思います。

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