今回ご紹介するのは、大泉洋『大泉エッセイ』(KADOKAWA)です。
副題として「僕が綴った16年」とあります。3誌に書いていたエッセイをまとめたものです。単行本と文庫本刊行時に合わせて書き下ろしのエッセイが追加されています。表紙はファンであると公言しているあだち充先生が描かれたものです。
2026年5月の課題本読書会にこちらの本を選んでいただきました。
単行本では読んでいました。文庫本での書き下ろしを含めてまた読むことができて良かったです。
ご自身でも”今まである世間の「肩書き」に収まらない男のようだ”と表現されているようにあらゆる分野で活躍されています。
『水曜どうでしょう』ではバラエティに出るタレントですし、TEAM NACSの一員として舞台役者、テレビドラマや映画として俳優、最近ではリサイタルを開くほどの歌唱力の持ち主でもあります。スターダストレビューとコラボをした「本日のスープ」は寒くなってくる時期に聴きたくなる曲です。それでもってエッセイです。
こうして大泉さんはどんどん活躍の幅を広げられています。
そこには目標に対する考え方がありました。以前は、「人生半身浴」を座右の銘にしていたそうです。しかしあるときそれではいけないと気づきました。引用をします。
「現状維持でいいと思った男に現状維持ができるのか」と。漠然とした不安でした。前に進もうと必死に頑張ったやつだけが、やっと現状を維持できるのかなと思うようになりましてね。
大泉洋『大泉エッセイ』(KADOKAWA)(p304)
現状維持を目標にすると周りは成長すると実質衰退という話を別のところで聞いたことがあります。
なので実質自分としては現状維持できているだけでは足りないということになります。このままでいいと思うのは危険な信号なのかもしれません。
あらゆる分野で特に芸能に関しては東京進出という言葉が使われる機会が多いと思います。
人も文化も集中していますので、そこで力が発揮できるというのはとても大切な観点です。
ここまで活動の幅を広げ深さを増していると、もはや「北海道の」という冠は必要ないのかもしれません。
それでもどこか大泉さんの活動を見ていると今でなお地元である北海道を大切にしている感が伝わってきます。
これからも「水曜どうでしょう」をはじめ、活動を追い続けていきます。















