今回ご紹介する本は、小田玄紀さんの『デジタル資産とWeb3』(アスコム)です。
出版元のアスコム様よりご提供いただきました。
ビットコインといった暗号資産をはじめとするデジタル資産とそれを支える技術であるWeb3についての入門書という位置付けであると感じました。
私はオンラインコミュニティに属していた頃にちょうどDAO(分散型自律組織)が盛り上がりを見せていたのでその参加のために少し触れたという経緯があります。
まったく触れてこなかったわけではないのですが、これらの技術や仕組みの何が画期的でこれからの社会にどう役立っていくのかの展望を知ることができました。
話が難しくなりそうなところでは「ここは読み飛ばしても大丈夫です」と触れられていていたのも安心して読むことができるポイントでした。
どこまで仕組みを知っておいたほうがいいかというのは案外難しいところでもあります。
例えば、私は日々料理を温めるのに電子レンジを使用しています。
水分子を振動させることによって温めていることは知っていますが、細かい仕組みや理論を理解しているわけではありません。
でも、料理を温めるということが外れなく達成することができているのでそれで十分なわけです。
暗号資産やWeb3を支えているのはブロックチェーンという技術です。
ナカモトサトシという謎の人物の論文から始まりました。
これまでとは違い、中央で管理をしている人がいない、言い換えるとみんなで監視をしている状態といえるわけです。
わからなくても利用して大丈夫という感覚が得られるまでまだ時間がかかるのかなというのが素人ながらの感覚でもあります。
投機目的であっても不安定な様子を見せているのも時期はまだだと思わせてしまっているのかもしれません。
ただ、新しい技術というのは受け入れられるまで時間はかかるのが普通だと思います。
知らないから拒否をするのではなく、学んだうえでどうするかを考えていく姿勢というのが大切なのではないかと思いました。