今回ご紹介する本は、野口晴哉さんの『風邪の効用』(ちくま文庫)です。
私は4月から別の店舗に異動になりました。
それまでいた店舗では約10年ほどで風邪と言えるくらいの体調不良は本当に数える程度でした。
それが4月に異動になってからの数ヶ月で明らかに風邪と言える症状で周りから心配されるようなことがすでに2回あります。
これはきっと何かしらの意味があるというか考えなければいけないポイントであると思い、本書を教えていただき、手に取りました。
著者の野口晴哉さんは「社団法人整体協会」創設者とあります。
調べてみるとカリスマ的存在であったことを伺わせます。
大きな主張としては、風邪は治すべきものではなくて経過をするものであるということです。
自然な経過をを送ることができれば、蛇が脱皮をするように新鮮な体になることが出来ると述べられています。
具体的な治療法としては背骨の働きが悪くなっていることが大きいことから具体的に頸椎の何番目をどうするかというような記述がありました。
ここまでいくとなかなか個人レベルでは取り組みにくいところがあります。
一般論として大切にしたい心がけについてはとても参考になりました。
風邪を全うする要領として汗への対処が印象的でした。
汗の体を風に当てないようにすることやサラッとした汗になってから着替えることが書かれていました。
また、平温以下の時期は安静に過ごし、戻ってからは余分に用心することなく、起きていてよいそうです。
これは普段も同じですが、汗をかくので水分補給は多めにする必要があります。
時には薬に頼ることも大切だと思っています。
薬によって諸症状が緩和されるのであれば、使うことも視野に入れる必要はあります。
しかし、本来人間には自然治癒力が備わっています。
その力がうまくはたらくようにサポートしていくことが求められていると思います。
薬を使うのが必ずしもわるいとは捉えずに上手に利用していくという考え方が大切だと思っています。
確かに風邪を引いた後というのは身体の動きが良かったりします。
もしくは風邪を引いている状態のときの方が身体に余計な力が入らずにスムーズに動けるなんてこともあります。
そういうときというのはうまく風邪を通過させることができたときなのだと思います。
風邪は引かないに越したほうがいいのかもしれません。
ただ、風邪を引かない鈍感さというのが後になって大きな病気につながるということもあるようです。
自己管理の甘さで風邪を引いてしまうと周りに迷惑がかかりますので、それは避けたいです。
自然な成り行きで引いてしまった風邪に関しては自分自身の生活を振り返るものとして、上手に経過をさせられるように使っていけたらいいのかなと思います。
私は双極性障害を患っています。
現在は寛解状態であるものの、躁状態になるのを防ぐために服薬治療を続けています。
もちろん人によっては薬を飲まないでコントロールできる道を探るという人もいらっしゃるかと思います。
これに関してはどちらがいいと言えるものではないと思っています。
私はやはり自分が躁状態になって自分だけでなく、周りにも迷惑をかけてしまうことを一番恐れています。
それを防ぐための方法のひとつが薬を飲むことだと思っています。
もちろん薬を飲んでいても再発してしまうことはあります。
でも薬を飲むことによってどう向き合っていくかは常に考えています。
病気だと診断を受ける前から考えてみればその気質はあったのだと思います。
風邪も病気も診断を受けることは、自分の身体や心とどう向き合うかを考えるためのきっかけなのだと思います。
風邪も病気も前向きに捉えていこうと思います。















