西林克彦『わかったつもり 読解力がつかない本当の理由』(光文社新書)

イベント情報





読書会等のイベントは お知らせ をご覧ください。

 

募集の案内はLINEでも行っています。

どこかの月曜日8時を基本として配信しています。

申込はLINEから可能です。

よければ登録をお願いします。

本題はこちらから

今回ご紹介するのは、西林克彦さんの『わかったつもり 読解力がつかない本当の理由』(光文社新書)です。

本屋さんで平積みされているところを発見しました。

高校生のときに先生におすすめされて読んだのを思い出し、本棚から引っ張り出しました。

私が購入した2007年時点で11刷でしたのでその時からすでに読まれ、評価されている本であることがわかります。

 

本書は「文章をよりよく読むためにはどうすればいいか」について書かれています。

タイトルにもなっている「わかったつもり」というのは、「後から考えて不充分だというわかり方」と本書では定義しています。

そんなことがあるのかと思いますが、小学校の国語の教科書に掲載されている文章でもそのことを感じることができます。

 

読んでみてわからないところはなかったけれども、指摘をされることでわからないと気づくこともありますし、理解が深まることもあります。

これは書いてあることから自由に解釈をするというのとは異なります。

文章を読んでいくうえで、想像や仮定は必要なものですが、そこには文章に即しているという整合性が必要になります。

 

事前知識があるほうが速く読めたり、理解が深いような気がします。

しかしそれは時として文脈を予測して書かれていることをなぞっているだけであったりします。

事前知識があるというのは理解を深めるのに障害になってしまう場合もあるのかもしれません。

 

「わかったつもり」から脱却するための一つの手法として、おすすめされていたのが「まとめ」をつくってみるというものでした。

それがあまりにも簡単な場合は「わかったつもり」を疑ってみるのをおすすめされていました。

 

課題本読書会では「わかったつもり」を脱却した状態で作品に触れ、新たな気づきを得ることができればと思います。

読書会情報はこちらから!





LINEの友だち検索「@pgc8174h」でも出てきます。

LINE オープンチャットへのご参加はこちらからどうぞ!

Facebookオンラインコミュニティはこちらから

音声でも本の紹介をしています

書いている人


浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(角川文庫)

今日のイチバンを教えてください。

関連記事

  1. 本当に目を向けるべきは言葉でない情報

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

  2. 皆藤章『それでも生きてゆく意味を求めて』(致知出…

    どう生きるかというのは一生のテーマだと感じました。今回ご紹介するのは、皆…

  3. 内村鑑三『代表的日本人』を読み、日本人の精神性を…

    読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「本を語る、人…

  4. 本田健『20代にしておきたい17のこと』を読んで…

    3月1日はわたしの誕生日です。自分発信のブログなので目標について書いてお…

  5. 鍵山秀三郎『凡事徹底』 (致知出版社)

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  6. 村松大輔『時間と空間を操る「量子力学的」習慣術』…

    こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。読書セラピストとし…

  7. 「人生の100のリスト」をつくってみました

    「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピ…

  8. 河合隼雄『明恵 夢を生きる』(講談社+α文庫)

    こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。「…

PAGE TOP