伝わるコミュニケーションの極意〜西剛志『結局、どうしたら伝わるのか?』を読んで学んだこと〜

今回ご紹介する本は、西剛志さんの『結局、どうしたら伝わるのか?』(アスコム)です。

アスコムの方からご連絡をいただき、提供していただきました。

 

私は副業でフィットネストレーナーをしています。

簡単に言えば、健康のために運動の良さを伝える仕事です。

また、読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

いずれにしても、「伝える」ことを仕事にしています。

本書を読むことで、どうすればより伝わりやすくなるかについて、さまざまなヒントを得ることができました。

 

そもそも「伝える」という行為は、コミュニケーションそのものなのだと改めて感じました。

こちらが一方的に話して満足するものではなく、相手の頭の中を観察し、理解していくことが大切です。

「体力をつけたい」と言ったとき、その「体力」は何を指すのか?

「いい本ありませんか?」と言われたとき、その「いい本」の定義は何なのか?

こうした点が曖昧な場合は、質問をして深掘りすることが重要です。

 

実際の伝え方に関して、特に印象に残ったのは、人間の脳の使い方には三つのタイプがあるという点です。

それは、視覚・聴覚・体感覚です。

体感覚とは、香りや気温、そのときの気持ちなどを指します。

どの感覚が優位かは人それぞれ異なります。

診断テストによると、私は視覚・体感覚・聴覚の順番でした。

仕事モードのときに変化する方もいるようですが、相手の得意な感覚に合わせて伝え方を工夫すると、より効果的だそうです。

 

ただ、相手がどのタイプかわからない場合も多いかと思います。

そのようなときに有効なのが、比喩を使うことです。

比喩を用いることで、受け手はそれぞれの得意な感覚に合わせて刺激を受けることができます。

名言と呼ばれるものに比喩が多用されているのも納得できる点です。

 

本書では、他にも知っておくと便利なテクニックが多く紹介されていました。

著者が脳科学者であることから、参考文献もしっかり明記されており、科学的に立証されているため、信頼性が高いと感じました。

 

コミュニケーションの基本は「伝える」ことにあります。

どうすれば自分の気持ちをより正確に伝えられるのか、そのヒントが詰まった一冊でした。

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