今回ご紹介するのは、『季刊日記 創刊号』(日記屋月日)です。
東京下北沢に日記に関する本を専門にした日記屋月日という本屋さんがあります。私も一度訪れたことがあります。その本屋さんの出版部による日記を専門にした雑誌です。
私は毎日の習慣のひとつとして日記を書いています。きっかけは大学時代に体調を崩し入院をしたときに母親から手渡された一冊のノートでした。おそらく入院生活で覚えておくことを記録するためだったと思います。理由までは聞かなかったので定かではありません。それから記録することを意識するようになり、2017年からほぼ日手帳を使うようになりました。買ったはいいものの日記として習慣化できたのはしばらく経ってからでした。書き方のスタイルを変えたりしているものの現在は1日を振り返っての気分の点数とともに書いています。それとは他にFacebookグループで感謝の日記をつけています。noteでは公開するものとして内省日記のタイトルで書いています。さらに最近では札幌ゼロ読書会のオープンチャットに読書の報告をするようになりました。コツコツとどれも続けることができています。日記を通して振り返ったり、考えたりすることが好きなのだと思います。
『25人の1週間』として、その名の通り25名の方の一週間の日記が掲載されています。特徴として全員同じ2025年7月1日から7日までを書いているということです。共通しているのは日付が記されているくらいです。文体もみなさん違いますし、着目している出来事も違います。ただ読みながら全員が同じ時間を過ごしていたという事実を感じながら読んだことが不思議でした。同じ時間を過ごしたことは私も例外ではありません。私も日記をつけていたからこそ、その日付に何を考えていたかを振り返ることができました。複数の方が触れていたようにちょうど選挙の頃でしたので、そのことを思い出しました。名前しか知らなかったような方でも一週間分の日記を読むとその方がどのような方なのかなんとなく見えてくるというのが今回の特集を読んでの気づきでした。
近頃、日記・日記本ブームと言われています。実際に本屋さんでも日記の本を見かける機会も増えましたし、商業出版でなくても文学フリマでその類の本を手にすることが多くなりました。見ず知らずの人の日記を読んで面白いと感じるのはなかなか不思議なことでもあります。それを公開するとなると少なからず見られることを意識するとは思います。それでも自分の身体を通して感じたことを表現する手段として一番身近にある形式が日記なのだと思います。AIには身体がありませんので、日記こそが人間が書ける文章なのだと学びました。それをまとめたり分析したりといったツールとしてAIを活用していくのはありだと思います。ただAIに日記を書かせることはできないし、面白くないと思います。
日本という国は日記を文学に昇華させた国ということを聞いたことがあります。海外では一般的に日記というと記録という側面が大きかったそうです。航海で迷わないためのデータといった感じです。日記として書き残したものが人を楽しませるためのコンテンツになるというのはなんだか不思議な気分です。
私もコツコツと日記をつけていますので、そのうち本にまとめてみようかなと考えています。ぜひ楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。















