今回ご紹介するのは、中野善夫さんの『積読の流儀』(国書刊行会)です。
SNSを眺めていたところで見つけて、興味を持ち購入しました。
私は積読を肯定しています。積読本も今何冊あるのかわかっていません。読み終えた本とは区別しておいていますので、数えようと思えば数えるのですが、面倒くさいのほうが上回ってしまうレベルです。ただ、むやみに購入しているというわけではありません。読むペースよりも早いペースで購入しているのでそうなってしまっているだけだと考えています。
著者の中野さんは理学博士であり小説の翻訳をされています。大量の蔵書があり、それを電子化するといういわゆる自炊も取り入れています。私は紙の本という物体が好きです。電子書籍リーダーを好んで使っていた時期もありました。それでもインクの匂いや手にとって読むときの感覚が好きで、今ではほぼすべての本を紙で読むようにしています。もちろん電子書籍にもメリットはあります。検索性に優れるというのが一番かなと思います。読書会でも特定の文字力を入力してくれてすぐに調べてくれた方もいらっしゃいました。理想は紙と電子で両方もつことですが、それができるならその分他の本を購入したいものです。
本を読まない人からすれば、どうして家に本があるのにそれでなお本を買うのか? という疑問があると思います。私は本というのは興味関心を物体として認識できる形にしたものだと思っています。なのでたとえすぐに読むことができなくても、過去に自分が何に惹かれていたのかを見ればわかる環境として大切にしています。
本は読まなければ意味がないという考えは捨てるべきです。読まない本を含めて自宅の本棚というのは自分専用の図書館を作るという話がありました。これは別のところでブックコーディネーターの内沼晋太郎さんもおっしゃっていました。自分の精神世界を構成する場所として本が集まる場所が自宅にあるというのは大切なことです。すぐに読まなくても意味があると考えると積読への罪悪感はなくなります。一冊読むとそれのつながりから以前買った本が突然結びつくなんてこともあるのが読書の面白いところです。
本書には読書に関するエッセイの他にも色々なジャンルのものが収められています。元ネタを知っていたからこそ楽しめたものもありました。積読に関する考えは自分の行動を支えてくれるものにもなりました。帯にも書いてあった「愛読家七つの習慣」を最後にご紹介します。
一 本を買え、天に届くまで積み上げろ。
二 本は今買え、すぐ買え、迷わず買え。
三 読まない本が増えることを怖れるな。
四 本で床が傾くことを怖れるな。
五 本で家計が傾くことを怖れるな。
六 電子書籍を怖れるな。仮想空間にも積み上げろ。
七 外国語の本を怖れるな。
中野善夫『積読の流儀』(国書刊行会)(p50)<愛書家七つの習慣>















