先日の課題本読書会で三浦綾子さんの『氷点』を扱いました。『続 氷点』があることを知りながら、『氷点』だけでいいかなと思っていたのですが、ここでラストを迎えるなら続きも読まなければとなり、読みました。
『氷点』のテーマが「原罪」であるのに対して、『続 氷点』のテーマは「赦し」となっています。ここでもやはりキリスト教思想が濃く出ていますので、慣れないテーマではありました。それでも人間の根幹に関わることは宗教を超えた普遍的なテーマであるように思います。『氷点』の最後で犯罪者の娘とされていた少女の出自が明らかとなります。それで問題解決とはいかずあらゆる人間関係が絡み合い話が進んでいきます。
印象に残った言葉を紹介します。
「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」
三浦綾子『続 氷点(上)』(角川書店)(p333)
ジェラール・シャンドリの言葉として紹介されています。この人物も詳細不明でしたので、聖書をもとにしたオリジナルの言葉なのかもしれません。私はここを読んで内村鑑三の『後世への最大遺物』を思い出しました。そこには人間が遺すことができるものが述べられています。その最大遺物は我々の生き様という結論でした。私には大量の蔵書がありますが、私が死んだのちは処分されるでしょう。それで一向に構わないのですが、私が生きたということが何かしらの形で誰かに届いていたらいいなという思いはあります。そういう生き方をしていけたらいいなと思いました。















