明日人生が終わるとしても何も変わらぬ生き方を

読む本の半分くらいはエッセイと小説で占めたいなとなんとなく思っています。ビジネス書や自己啓発本も必要とするときはもちろんあります。それでもそればかりを優先して読んでしまうと心という土壌がどんどん痩せ細っていくような気がしています。

そのようななかでエッセイは松浦弥太郎さんの本を読むことが多いです。今回ご紹介するのは、[よりぬき]あたらしいあたりまえ。BEST101(PHP文庫)です。

こちらの一冊は、『今日もていねいに。』『あたらしいあたりまえ。』『あなたにありがとう。』『しあわせを生む小さな種』の4冊から選び抜いたエッセイを再構成したものになります。読んだことがある作品からも出ていますので、覚えているものもありました。しかし、まとめられ方が変わると文章のもつ雰囲気も変わってくると感じました。

「好奇心のまなざし」(p263)というタイトルのエッセイから引用します。

明日で人生が終わるとしても、後悔せず、
おだやかに世を去る方法ーそれは、今日をていねいに生きること。これだけだと僕は思います。

松浦弥太郎[よりぬき]あたらしいあたりまえ。BEST101(PHP文庫)(p263)

ここの部分を読んで私ははっとさせられました。人生100年時代という言葉が使われることが多くなりましたが、必ず100歳まで生きられるというわけではありません。それよりも短い場合もありますし、当然長い場合もあります。
それは明日ではないと保証するものはどこにもありません。50年後に死ぬと思って生きる生き方と明日死ぬと思って生きる生き方が違うわけはないと私は思っています。明日死ぬと分かって生き方が変わるのであれば、どうして今この瞬間から変えることをしないのでしょうか? 過去をやり直すことはできないけれども、未来を創ることはいくらでもできるのではないでしょうか。だからといって仰々しいことにチャレンジしなければいけないのではなく、目の前のことにていねいに集中することなのだと思います。

私のモットーは「無理しない、焦らない、落ち着く。よりよく生きる、ていねいに」でした。松浦弥太郎さんを見習い、ていねいにを入れていました。この部分に「今日も」を付け加えようと思います。

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