今回ご紹介するのは、児島青『本なら売るほど(3)』(KADOKAWA)です。
2026年のマンガ大賞受賞作品です。
脱サラをし、古書店の店主となった青年と彼に関わる人たちを描いた群像劇です。
私は本が集まる空間が好きです。
それはさまざまな場所があります。本書の舞台にもなっているような古本屋さんももちろんそうですし、新刊書店も当てはまります。本の販売をしていないところでは図書館やブックカフェなどもあります。なんなら自宅もその一つとして数えても良さそうです。
主役は本ですが、本だけあればいいわけではありません。
私は2017年から読書会を開催してきました。ここまで続けることができたのは決して本そのものだけに魅力があったからではないと思います。本が好きな人が集まるその空間が好きで続けて来れたのだと思います。お店となると必ずしも本好きだけが集まるわけではないと思います。冷やかしでくるような人もいるでしょうし、何かに利用するための道具として本を捉える人もいるかもしれません。でもそれらをひっくるめて本屋さんというのはそういう空間なのだと思います。
いつか自分も本と人が集まる空間を開きたいなと思っています。
今の読書会の開催場所はお店のスペースをお借りして行っています。言うなれば間借りをしている状態です。自分が持つ空間として常設できるものができたらいいなと夢を見ています。それは本も売る環境なのか、飲食を伴う場所なのか、今はまったくわかりません。でもこれまで読書会を続けてきてずっと同じままということはありません。迫られることで対応したこともありますが、自分にとって良い方向に進んでいると感じています。焦らずに続けていくなかで理想とするものを思い描いてそこに進んでいけたらいいなと思いました。
今回登場した人物で特に印象だったのが居酒屋のマスターでした。
ぎょろっとした目で不器用に朴訥に話をします。古本屋の青年と同じく脱サラ組であり、応援したいという気持ちがよく伝わってきました。応援したくなるお店というのは店主をはじめとしたスタッフさんに魅力があるお店が多いなと読みながら感じました。















