今回ご紹介するのは、編集・構成 笠井瑠美子『製本と編集者』(一七時退勤社)です。
2025年の文学フリマ札幌で購入をしました。
編集者である笠井さんがインタビュアーとなり、編集者へインタビューを行っています。そこには編集者ならではのやり取りであったり、質問というのがあったのだろうと伺えました。
本の価値とはどこにあるのでしょうか?
表紙に書かれた文章の中に「もしも紙が一枚一万円するとして、あなたはそれで何を作りますか?」という笠井さんがかつて受けていた大学のゼミでの先生の問いかけがあります。本屋さんにいくと本の値段からも物価高騰を感じられます。それには単純に紙の値段が上がっているということがあります。文庫本や新書で1,000円を超えるというのも珍しくなくなってきました。しかし紙の値段が本の価値そのものかというとそのようなことはありません。同じような分量であっても本の値段は違います。本の価値は情報にあると思っています。情報を届けるための手段の一つでしかないと思っています。情報の価値が高ければ当然本の値段は高くても当然です。
本の価値を情報であるとするならば、自分にあった情報の手に入れ方をすればいいだけです。
紙の本はよく電子書籍と比較されることが多いです。私も一時期は電子書籍リーダーを購入し、積極的にそれで本を読んでいました。今はほとんどを紙の本で読んでいます。いろいろな理由はあるのですが、最終的には好みの問題です。紙を触ったときの手触り感だったり、文字組みといったデザインを含めて紙の本の魅力だと思います。
出版界は斜陽産業という話を耳にする機会も多いです。
でもこれだけ誠心誠意をもって仕事に打ち込んでいる人がいます。不平不満を言うだけの人とどうすれば自分の仕事が多くの人に届けられるかを考えている人では仕事の結果残るものも大きく違ってくると思います。最近はインターネットで有料記事を購入して読むことも多くなりました。でも、それらは書き手のタイミングで書き換えることが可能な場合があります。一方の紙の書籍であれば読み手のところに渡るとこちらから改めることはできません。自分の書いたもの作ったものにそれだけの責任を持って手放す責任が紙の本を作るということに伴うのかなと思いました。
続編も気になるところです。















