積読を認めようと改めて思いました。
今回ご紹介するのは、石井千湖『積ん読の本』(主婦と生活社)です。
本が好きな方なら積読という言葉はご存知かと思います。買ったはいいものの読んでいない本が積み上がっていく様子です。
積読について少し調べてみました。積読という概念そのものは日本独自のものとのことです。英語圏ではTsundokuと使われることもあるそうです。他の地域圏では「本の山」を意味する語句はあっても、積読の意味する内容そのものではない感じでした。
「積んでおく」との語呂もあいまって好きな響きでもあります。家に帰ればまだ読んでいない本があるのに今買わないと次にあるかわからないという思いから購入を続けるといつのまにか積み上がっていきます。私は積読コーナーを作っており、身長くらいになっています。
本にゆかりのある人たちへの積読に対するインタビュー集となっています。読み終えて一番に思ったのは積読は堂々としていいんだということです。読みたいと思った瞬間に手に取ることができる環境をつくることは大切なことです。そういう意味では読み終えた本も手元に置いておくのが大切だと思っています。ただ、どこに置いてあるかわからない、2冊目を購入するということはしたくありませんので、なるべく背表紙が見える状態で保管をしておきたいと思いました。
インタビューとともに本がたくさん積まれている状況の写真が多く掲載されています。上には上がいるなという思いながら読みました。