今回ご紹介する本は、池田光史さんの『歩く マジで人生が変わる習慣』(NEWS PICKS PUBLISHING)です。
定点観測をしている大型の本屋さんがあります。
入店するとまず、自分の仕事に関する書籍のコーナーに向かいます。
新しいトレンドや流行りをお客様目線で感じ取るようにしています。
そこで本書が平積みされているところを発見して、興味を持ち購入しました。
読み始めてから止まることなく一気読みしました。
歩くことがどれだけ健康に寄与しているかどうかがわかりました。
歩くことは単に健康面を改善させるだけでなく、発想が豊かになることもわかりました。
ベートーヴェンといった偉人であったり、大手企業のミーティングも歩くことを通して生み出されるものも多いようです。
健康面に関して印象に残った記述があります。
「座ることは新しい喫煙である」(Sitting is the new Smoking)
池田光史『歩く マジで人生が変わる習慣』(NEWS PICKS PUBLISHING)(p80)
というものです。
アップルウォッチに立ち上がることをおすすめする「スタンド」機能がつきました。
その機能のお披露目の場で、CEOのティム・クックが繰り返し発した言葉とのことです。
現代の生活において歩かなくなったことによって、私たちの健康に大きな影響が出ているとのことです。
それにしても座っていることと喫煙をすることが同等に語られるとは、なかなか怖いものがあります。
というのも狩猟時代から人間の体の構造は大きく変わっていません。
当時は1日15kmの移動を毎日行っていたと考えられています。
それを考えると、現代の1日数千歩の生活は歩かなすぎというのは納得です。
また、地球上で直立二足歩行をしているのは人間だけです。
これによって発達した機能もあれば追いついていないところもあります。
歩くことができる要因のひとつとして挙げられるのは、精密機械とも言えるほどの足の構造があります。
専門的にはアーチの構造の話がでてきます。
そのアーチ構造があらゆる動き方を可能にしています。
ちなみに人間の骨は200個程度ありますが、足部の骨で50個ほどあります。
たくさんの骨で構成されているということはそれだけ関節があるので複合的な動きを可能にします。
さらにその足を靴が支えているわけですが、靴にも様々なタイプがあります。
本書では足の指まで自由に動く「ベアフットシューズ」が紹介されていました。
私はオリジナルのインソールを作成してもらい、それを利用しています。
使い始めてから明らかな身体の不調は減りました。
また、動きの質も向上したように感じています。
それだけ足というのは大切なのだと改めて感じました。
身体の機能の根本解決は足部からスタートするべきであり、そこにもビジネスチャンスはあるのだと感じました。
本書もはじめはいつも通り座って読んでいたのですが、だんだんとうずうずして足踏みをしながら読みました。
このブログ記事を書いているときも始めは座っていたのですが、パソコンを高い位置に設置してスタンディングでの執筆に移行しました。
読めば健康のために、思考をクリアにして仕事のために、歩くことをもっと大切にしていこうと思えるはずです。
私はここ最近、早起きをすることができた日は朝散歩をしています。
あれやこれやを考える時間となり、思考がすっきりとしてきます。
歩くことは人間の生活を支える根本の活動であることを忘れずにこれからも過ごしていこうと思います。















