今回ご紹介するのは、ガブリエル・ライオン『筋肉が全て』(ダイヤモンド社)です。
これから本格的に筋トレを始めようと思っていたタイミングだったので、ちょうどよい本できました。
本書で繰り返し語られているのは、タンパク質をしっかり摂取することと、筋トレによって筋肉を維持・増加させることの重要性です。どちらも健康やトレーニングについて学んできた私にとっては、決して目新しい話ではありません。それでも、改めてその重要性を認識することができました。
特に印象に残ったのは、自分自身の運動習慣について考え直すきっかけになったことです。
私は仕事を通しても有酸素運動をする機会が多く、これまで比較的、有酸素運動に偏ってきました。筋トレやタンパク質の摂取が大切だということも当然知っていました。しかし、「大切だと知っていること」と「実際に行動すること」は別です。分かっていながら、なかなか本格的に筋トレを始めることができていませんでした。そんな中で本書を読むことで、筋肉をつけることについて改めて考えることができました。私自身は、筋肉をつけて見た目を大きく変えたいという気持ちはそれほどありません。それよりも、筋肉をつけることで疲れにくくなったり、身体の代謝活動を支えたりすることに魅力を感じています。また、年齢を重ねれば、何もしなければ筋肉量は少しずつ減っていきます。だからこそ、今から筋肉を維持する習慣をつくっておくことには意味があると思いました。年齢を重ねても健康に生活していくための「健康資産」として、筋肉を考えるようになりました。
本書は具体的な筋トレの方法を詳しく解説する本ではありません。そのため、実際にどのようなトレーニングをすればよいのか知りたい方は、別の書籍なども併せて参考にするとよいと思います。
一方で、健康のために何をすればよいのかを考えている人にとっては、大きなヒントになる本だと思います。伝えていることは、先にも述べたとおり、タンパク質を摂取すること、そして筋トレをすることという非常にシンプルなものです。だからこそ、日々の生活に取り入れやすいのではないでしょうか。巻末には食生活プランも丁寧に掲載されており、実践につなげるための工夫もされています。
私自身としては、これを機にまずは休日の週2回、ジムに通うことを目標にしました。職場でも勤務時間外であれば筋トレはできますが、あえて契約をしてジムに通ってみることにしました。
理由の一つは、実際に利用者の立場になってみたいところもあります。
マシンの使い方やトレーニング方法が合っているのかを確認できることは、初心者にとって大切なことだと思います。今は動画を見れば、さまざまなトレーニング方法を知ることができます。しかし、「やり方を知ること」と「自分が正しくできているかを判断すること」は別です。そこには専門家の力を借りる価値があると思います。自分自身が一人の顧客としてジムを利用することで、利用者がどのようなことに不安を感じ、どのようなサポートを必要としているのかも感じ取れるかもしれません。トレーナーとしての仕事にも、この経験を活かしていきたいと思っています。
私は年齢を重ねても、できるだけ健康に生活していきたいと考えています。健康について考えることへの関心が強いからこそ、学んだことを自分自身の健康にも活かしたいです。そして、自分が得た知識や経験を、仕事を通して関わる方々にも伝えていきたいと思います。『筋肉が全て』は、筋トレについて詳しく学ぶための本というよりも、「健康のために、まず何を始めればいいのか」を考えるきっかけを与えてくれる一冊でした。















