文月悠光『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)

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今回紹介する本は、文月悠光さんの『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)です。

 

ジャンルとしては、詩集になります。

著者の文月悠光さんとは同い年です。

札幌の高校に通われていたということなので、もしかしたらどこかで接点があったかもしれません。

2018年7月に俊カフェで開かれた詩の朗読とサイン会に参加をしてお会いし、お話ししたこともあります。

そのときのサイン本は今でも大切にしています。

 

6年ぶりの詩集とのことです。

このコロナ禍において詠まれた作品を多く取り上げてられていました。

詩というのがどういうな手順で詠まれるものなのかはよくわかっていません。

自分はこのブログをはじめ文章を思い浮かぶまま書いている感覚です。

外からの刺激によって触発され書いていくイメージです。

他の方の詩を詠むこともありますが、詩は内側から湧き上がってくるものを書かれているという感覚になります。

ただ内面からくるものを書くというだけでなく、言葉に対する感性がとても鋭いなと感じされられました。

内面をぐっとえぐられるような感覚になるのが詩というものなのかなと思います。

 

 

この記事を書いている2023年3月段階で、コロナ禍の真っ只中から少しずつ道が開けそうな感覚があります。

突然世界がガラリと変わり、外出すら思うようにできない日々があったのが遠い過去のようです。

コロナがなかったらと考えることはあるかもしれません。

しかし、歴史に「たら」「れば」はありません。

コロナを経験していなかった人生については想像するほかありません。

想像したところで何かを生み出すということはないかもしれません。

 

しかし、人類全体でこの「なかったら」を考えたのが今回の新型コロナウイルス感染症の拡大ではないでしょうか?

ガラリと世界を取り巻く環境が変わったのは事実です。

今後徐々に起こるであろう変化が一気に進められたところもあるかと思います。

「なかった世界」というパラレルワールドがどうなっているかは誰にもわかりません。

それでも生きていくのは今のこの世界しかありません。

負けることなく、強く生きていきたいと感じさせてくれました。

 

帯が小池昌代さんと夏木マリさんでした。

女性の観点が表れている詩がありました。

男性と女性は別の生き物と言われることがあります。

外観上の特徴はもちろん、内面の考え方の特徴も差があることを聞きます。

一方のことを想像することはできても感じることはできません。

理解しようと試みても分かり合えないところはきっとあるのだと思います。

だからこそ寄り添って生きていくことが大切で、それならできるのではないかとわたしは思いました。

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