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「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌で読書会を開催しています、本のチカラで癒しと安らぎを与える読書療法士の井田祥吾(@shogogo0301)です。
今日から9月ですね。
月初の恒例の読んだ本のまとめです。
一言感想とともにご覧いただけるとうれしいです。
2020年8月に読んだ本
読んだ本の数:15
海辺のカフカ(下)
村上春樹さんの作品を読み終えたときはいつも不思議な感覚に陥ります。
村上春樹さんの作品はアートだと思います。
「自分の中にどのようなメッセージがあるのかを探し出すために小説を書いているような気がします」と河合隼雄先生との対談で書かれていた通り、これだ! という明確な気づきよりもこういうことなのかなというふわっとした感覚です。
読者に考える余白が多く残されている分、多くの人を惹きつけているのかなと改めて思いました。
深層世界に飛び込むような感覚があります。今回は、大きな石がそれをつなぐものであるような気がしました。
史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
ストレングスファインダーでの強みとなりうる資質の1位が内省で哲学学ぶといいよとあったので、ずっと学びたいと思ったり入門書を手に取ったりしていましたが、しっくりくるものがないなぁと思っていました。
読書会で紹介されたのをきっかけに飲茶さんの本を手に取りました。
もちろん一朝一夕で理解できる代物ではありませんが、軽妙な語り口と程よい例えで、すーっと入ってくるような感覚がありました。
西洋哲学が積み上げなのに対して、東洋哲学はまずは悟りを開くところからスタートするという出だしでハッとしました。
このあと どうしちゃおう
読書バー アルマージで読みました。ヨシタケシンスケさんの絵本はよく本屋さんで見かけます。
しんだおじいちゃんの残した「このあと どうしちゃおう」と書かれたノートを読みながら色々と考えます。
生きている限り死は避けられないものであり、だからこそよりよく生きたいものだなと感じました。
大泉エッセイ ~僕が綴った16年
「北海道」をテーマに読書会を開催しました。
そこで紹介したのがこちらの本です。
言わずと知れた北海道出身の俳優の大泉洋さんです。
俳優と書きましたが、声優もやるし、歌も上手だし、絵も描けるし、死角はどこにあるのでしょうという感じです。
水曜どうでしょうで話しているかのような語り口で楽しめます。
ときには真面目に考えさせる話もあります。
地元を愛しながらも現状維持を目標にしてはダメだと葛藤する様子も書かれていました。
文庫化もされていて新たに書き下ろしもあるようなのでチェックしてみます。
記憶喪失になったぼくがみた世界
ふらふらと本屋さんを徘徊していたら見たことある名前だなと思い、手に取り以前『致知』でインタビューを読んだと思い出しました。
スクーターの事故により意識不明の重体に陥ったものの回復。
しかし、それまでの18年間の記憶が一切なくなっているという状況でした。
自分というものがわからないし、お世話になった人たちがわからない。それだけでなく日常で触れるありとあらゆることが初めての体験です。
「お米」に初めて触れたときの手記がとても印象的でした。今の連続を生きていくしかないと感じました。
コミュニティをつくって、自由に生きるという提案
読書会というコミュニティを運営していく上で参考になればと思い再読しました。
必ずしも規模を大きくしていくことが自分のやりたいことへの方向性ではないのかなと感じました。
自分という色をなるべく出さないようにしてスタートしたのはよかったですが、これからは井田さんの読書会という色も出しつつやっていけたら良いのかなと思います。
コミュニティ運営はまだまだFacebookが便利で、「平均4.7人のお友達を介する」とあらゆる人と介することができるというのは実証できたら面白いなぁと空想してしまいます。
強運
最初に読んだのが6年前と記録されていたので、おそらく仕事を始めることかなと思います。
強運を運ぶのは、笑顔と一つ上の努力を続けること。
カーネギーの『人を動かす』と合わせて何度も読みたくなる一冊です。
人質の朗読会
人質となった人たちが紡いだ小さな物語。
たしかに人質となったらこれからやってくる未来よりも過去に視点が向くような気がします。
「第二夜 やまびこビスケット」の「整理整頓」の大家さんが印象的でした。
自分だったらどんな物語を話すだろうか想像したくなりました。
宇宙兄弟(38)
月に残された2人を救う過程のなかで絆を感じることができました。
久しぶりに出てきた「かぺ!」がよかったです。
最後に出てきた垂れ幕ではやはり手書きの文字の良さというのを感じさせられました。
真夏の方程式
ビブリオバトルを開催しました!
テーマのひとつが「夏」だったのでこちらの本を紹介しました。
ガリレオシリーズの長編です。
ガリレオ先生湯川学は自然と福山雅治さんで脳内変換されてしまいます。
夏に海の街に行くことになった少年にも子ども扱いしませんが、優しさを見せる様子が新鮮でした。
チャンプ本にはなりませんでしたが、満足のいく発表ができました。
ヒザ・腰・肩の痛みは自分で消せる!
痛みの原因が不明なことも結構あるようです。正しい知識と対策を続けることが大切だと改めて感じました。
「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
美術が得意なわけでもなければ、絵を描くのが好きということもありません。
それでも興味のある展示がやっているときには美術館に足を運んでいます。
知り合いに誘われて行くことも多くなってきました。
わたしなりに一言でこの本の美術鑑賞のポイントをまとめると感じたことを言葉にしてそれに対して自分で問いかけ考える、ということです。
何のための学問なのかを教えられることもないことがほとんどなのかもしれません。
それでも勉強をしてきたことは無駄ではないと気づく瞬間があることが面白いなあと思います。
ベリーベリーグッド
お借りをした一冊です。松浦弥太郎さんの文章を読んでいると、柔らかな文体の中でも背筋が伸びるようにぴしっとなる感覚があります。
「はじめに」にあるように文章を書く際に、心掛けるのは大切な人に宛てて書くことなのだと再認識をしました。
今日もていねいに、生きられたかは自問しながら生きていきたいと思います。
むらさきのスカートの女
読書バー「アルマージ」で借りた一冊です。近所に住む「むらさきのスカートの女」が気になり、自分の職場で働くように仕掛けたりと観察日記を読んでいるような感覚でした。
名前は出てくるもののずーっと「むらさきのスカートの女」と書かれているところに異質さを感じました。
最後を読んで「そして物語は続く」というフレーズが思い浮かびました。
芥川賞受賞作。
I Love Youの訳し方
“I love you”を「月が綺麗ですね」と夏目漱石が訳したという逸話があります。
逸話なので本当かどうかはあやしいという話を聞いたこともあります。
ここで言えるのはそれが本当かどうかというよりもストレートに言うよりも婉曲的に表現するのもありということなのかもしれません。
100人の表現者による表現をみることができて面白かったです。
自分なりの表現をみがいていきたいものです。