選んだ人生に主体性を持って生きる

今回ご紹介する本は、青木聖奈さんの『選んで無職日記』です。

文学フリマ札幌で購入した一冊です。

文学フリマでは各ブースを回り気になった本をどんどん購入していました。

この本は、タイトルの語呂の良さと装丁のシンプルさに惹かれて購入をしました。

青木さんのお名前に既視感のようなものを感じてはいたもののその時には気づきませんでした。

家に帰ってから調べてみると以前読書会に参加されていたことがわかりました。

連絡をし、お互いもしかしての感があったのはなんだか不思議な感覚でした。

 

本書は青木さんが退職を決め、勤め先を離れるちょっと前から無職期間に書かれた日記をまとめたものです。

日記ではありますが、過去の回想や思うところを含めて書かれていますのでその辺りも楽しむことができました。

 

タイトルにもありますが、無職というのは状態であるものの選ぶことができるのだと当たり前のことに気付かされました。

逆に言えば仕事をするというのは仕事をするという状態を選んでいるとも言えます。

「この仕事を辞めて無職になる」という選択肢を心のどこかで持っているかどうかは大事なことなんじゃないかと思います。

仕事がなければ生きていけないのではなく、お金がないから生きていけないと考えるのが適当です。

それがすり替わって仕事がなければ生きていけないと捉えてしまいそうです。

もちろんお金がなければ生きていけないので、それを得るための活動はしなければいけなくなるでしょう。

でも、自分がどうなりたいか、どうしたいかがわからぬままに仕事イコールお金を得るための場として働くのは違うのかなと思いました。

 

青木さんも無職期間にピラティスに通い、美意識を高め、家族と会うなど行動されていました。

そのなかで色々考えるところがあったようです。

分量が多くなったとの理由でこの一冊では無職期間のまま終了しています。

2巻では突然無職期間が終わる顛末が書かれるとのことで続編が楽しみです。

 

印象に残ったところを紹介します。

夫は私の心の安寧を保つことが出来る数少ない人の一人だ。

彼が居なかったら、私は一生仕事を辞めていないと思う。

(156頁)

仕事を辞めるのにやはり周りの理解というのが必要になってくると思います。

単に収入源がなくなるだけでなく、次の仕事はどうするの? となりそうです。

自分で決めたことを肯定して、信じてくれる身近な人の存在というのが大切だなと、私もそうでありたいと思いました。

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